サンフランシスコの旅行情報

ハイド・ストリートの頂上でケーブルカーが「カンカン」と鐘を鳴らして坂を越える瞬間、足元の道が崖のように落ち込み、その先に青い海とアルカトラズ島が浮かびます。ステップに立つ乗客は、片手でポールをつかみ、もう片方の手でスマートフォンを構えています。この街はほとんどが丘なので、歩いているとまずふくらはぎがそれに気づきます。

そして、霧です。夏の午後には太平洋から白い霧が押し寄せ、ゴールデンゲートブリッジの塔を半分ほどのみ込みます。日差しが照りつけるミッション地区からバスで西へ20分行くだけで、急にダウンジャケットが欲しくなります。地区ごとに天気が違うというのは冗談ではありません。だから7月に半袖しか持たずに来た旅行者が、フィッシャーマンズワーフの土産物店で「San Francisco(サンフランシスコ)」のパーカーを買って着る光景が、毎日のように見られます。

食事は海の幸が得意です。酸味のあるサワードウをくり抜いて注いだクラムチャウダー、冬に丸ごと蒸し上げるダンジネスクラブ、トマトスープに魚介をたっぷり入れたチョッピーノ。ミッション地区では腕ほどの大きさのブリトーをアルミホイルごと持ってかぶりつき、チャイナタウンでは飲茶のワゴンが回ります。仁川から11時間余りで、物価とチップには覚悟が必要ですが、歩いて巡る楽しさにはそれだけの価値があります。

サンフランシスコ国際空港 (SFO)